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iekariru

「若い人と住めば、難しいことも出てくるでありんしょう。それも楽しみ」
小林祥一郎さんは年明けにも始まる新しい生活に思いをはせる。
2009年に妻を亡くしてから東京都内の自宅で一人暮らし。
空き部屋だった10畳の和室を片付け、同居人となる男子大学院生を迎える準備を整えた。
同居人探しを仲介したのはNPO法人、リブ&リブ(東京・練馬)。
フランスやスペインで広く定着している「ひとつ屋根・ふたつ世代」制度をモデルに活動している。
学生に安く住まいを提供し、高齢者の孤独の解消につなげようという取り組みだ。
65歳以上の一人暮らしはここ10年で6割近く増加し、今や国内5000万世帯のほぼ1割を占める。
高齢者の住宅事情に詳しい三菱総合研究所・プラチナ社会研究センターの主席研究員、松田智生(46)は「高齢者世帯の持ち家には空き部屋が多く、貸すということは有効な手段。減税措置などの仕組みが整えば、もっと普及する」とみる。
自宅を丸ごと貸し出す「リロケーション」でもシニアの利用が広がる。
大手のリロ・ホールディングではここ1、2年でシニアからの問い合わせが急増した。
現在では持ち主が60歳以上という物件の取り扱いが前年比2倍で推移する。
家賃収入で「老人ホームに入ったり、都心部やリゾート地に引っ越したりする人が多い」。
10月から運行を始めた九州旅客鉄道の豪華寝台列車「ななつ星」。
14年6月の出発分まではすでに完売した。
7月以降の出発分の売り出しは年明け。
東京都世田谷区に住む加藤紘一(72)は夫婦2人で150万円という最高客室に「必ず申し込む」という。
九州を一周する豪華な旅の費用を賄うのは自宅の土地を担保に借りたお金だ。
大手製薬会社を55歳で定年退職。退職金と新たに組んだ住宅ローンを元手に59歳で戸建て住宅を購入した。
年金収入は夫婦合計で月40万円。
生活に困ったことはないものの、余裕があったわけでもない。
同世代の俳優の死をきっかけに「もっと楽しもう」と2650万円を借り入れた。
利用した「リバースモーゲージ」では死亡時に銀行が土地を売却し、借金が相殺される。月々の支払いは年3.1%の金利分の5万円弱で済む。
加藤が借り入れをした東京スター銀行では9月時点でリバースモーゲージの利用者が2800人と1年前より2割強増えた。
もともとは現金収入の少ない高齢者世帯のための支援措置。
前向きに活用すれば、生活を楽しむ原資が手に入る。
10年の国勢調査によると、世帯主が65歳以上では持ち家比率は81%。
全世帯平均の62%を大きく上回る。
かつては子供、孫へと引き継ぐことが当たり前だった家をいまどきのシニアは自身の生活のために活用する。
東京都内の「サービス付き高齢者向け住宅」に住む谷美佐子(83)。
兵庫県姫路市から1年前に移り住んだ。月々の家賃の支払いに充てているのは姫路市にあった自宅マンションの売却代金だ。
長年住んだマンションを手放し、高齢者施設に入ることに当初はためらいもあった。
現在は「毎週末、息子家族に会えるし、施設では習字やカラオケなど趣味を楽しんでいる」と自身の選択に満足している。
家が人生最大の買い物であることは昔も今も変わりない。
少子高齢化で社会や家族のありようが変わるなか、資産としての家は「残す」ものから「使う」ものへとなりつつある。
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